デメリットまで考える
薪ストーブに憧れる人もいるでしょう。アウトドア感覚で使う人もいれば、火入れはせずにオシャレ要素とした室内インテリアとして設置する人もいます。オーブン構造の調理器具とした使い方もできるのは薪ストーブならではですが、薪への着火や燃焼がうまくできず、煙ばかり出てしまうことも初めてではよくある話しです。火力調整がスイッチ操作のようにはいかなかったり、不便さもありますし、薪の確保は考えているでしょうか。手軽なのは薪ストーブ専門店や燃料取扱店から薪を購入することですが、造園業者などに間伐材や端材を譲ってもらう方法もあります。そうした相談も設置前に十分に行っておきましょう。設置するのは個人の自由ですが、煙を屋外に逃がす煙突の位置は、隣家の窓の近くを避けることはもちろん、近隣への配慮も忘れないようにする、そうしたマナー・ルールも守りましょう。定期的に煙突の掃除も必要になりますから、その清掃作業を担う業者が近くにいるのか、いないならば、自ら煙突の掃除ができる構造なのか、そうした設置後まで考えてから購入しなければなりません。設置場所によっては、ススなどの汚れ、薪によるニオイなどの問題も生じやすくなります。そうした住む人にとっての厄介な事柄も十分に説明を受けましょう。もちろん、価格もピンキリですし、機能性も異なりますから、比較検討をすることで納得や満足できるでしょう。
2種類が展開されている
薪ストーブの最大の魅力は、なんといっても美しい炎でしょう。薪ストーブにはストーブ自体が熱を発する「放射式」と、温風を放出して暖める「対流式」の2種類があります。放射式は、ストーブ自体が高温になるので、ストーブに直接触れない、周辺に可燃物を置かないという注意が必要になります。なので、小さなお子さんや室内で放し飼いとなるペットを飼育しているのならば、火傷の心配もあるので、触れないようにケージも購入しましょう。対流式は本体があまり高温にならないため、設置場所の自由度も高くなります。選ぶ基準はこの設置場所になるでしょう。薪ストーブの暖房効果を最大限に引き出すためですが、吹き抜けがないほうが、そのフロアをより早く暖めることができます。しかし、吹き抜けのある家に設置したい場合もあるでしょうから、その場合、できるだけ吹き抜けからは離れた場所に設置するのが効果的です。ちなみに、ストーブまわりも考えてから購入すべきで、仕上げ材はタイルや石などの不燃材が使われているのが理想です。